新しい挑戦の前に確認を!「目的外事業」は定款変更が必要?ビジネスを加速させる法務のヒント
- 2025年10月6日
- 読了時間: 3分

「この事業、始めても問題ないでしょうか?」
日々のご相談の中で、実は意外と多いのがこのご質問です。
会社の「事業目的」に記載がない事業を行うと、どのようなリスクがあるのでしょうか?
新たなサービスを始めたり、異業種に参入したりというタイミングで浮上するこの問題。
今回は、登記簿上の「目的」と実務上の影響について、司法書士の視点からわかりやすく解説します。
「事業目的」とは何か?
会社謄本上の「目的」との関係
会社を設立する時、その会社が法的に行うことができる業務内容は定款に定められ、一般的には「事業目的」と呼ばれます。
そして、事業目的は、会社謄本(登記簿)にも「目的」という名称で記載されます。
「目的」にない事業を始めるとどうなる?
取引はただちに無効ではない
実務上、会社が会社謄本上の「目的」に記載されていない事業を行ったとしても、それ自体が直ちに刑罰を伴う違法行為となるわけではありません。
⚠注意⚠
実務的・内部的な3つのリスク
とはいえ、以下のようなリスクが存在します。
①金融機関・取引先からの評価に影響
銀行の融資審査でも、「目的」にない事業を行っていると不信感を持たれることがあります。
また、取引先との信用関係に不利益が生じる可能性があります。
②許認可や補助金の審査で不利
業種や活動内容に関連する許認可、助成金、補助金の審査で、「目的」にない事業であることが理由で審査に通らないケースも。
③株主からの責任追及
定款に反する行為として、善管注意義務違反が問われる可能性もあります。
これらのリスクを回避するため、事前の対処が大切です。
「目的」の追加・変更の流れ
「目的」を変更するには、株主総会での決議を経た上で、法務局に登記申請を行います。
手続きの流れは以下のとおりです。
株主総会の開催・特別決議(原則議決権の3分の2以上)
定款変更に基づく登記申請(変更から2週間以内に申請)
会社謄本への反映
【まとめ】
「目的」の見直しは、「攻めの経営」の第一歩
登記簿上の「目的」は、会社の信用力や事業展開に大きく関わる重要な項目です。
新しい事業を始める際には、まずその事業内容が現在の「目的」に含まれているかを必ず確認しましょう。
もし含まれていない場合は、速やかに「目的の追加・変更」の手続きを行うことで、将来の無用なトラブルを未然に防ぐことができます。
このような定期的な目的の見直しは、単なる事務手続きではありません。
会社の成長を見据え、柔軟な経営判断を可能にする「攻めの姿勢」そのものです。
事業目的の確認・変更を検討中の方へ
クロスワン・オフィスでは、会社の目的確認や追加・変更の登記手続きをワンストップでサポートしています。
「目的の書き方がわからない」「この事業、入れていい?」というご相談も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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